せっかくのマネタイズ手段を、ネット先駆者が破壊 | IT徒然草 (gaia)

せっかくのマネタイズ手段を、ネット先駆者が破壊

当事者でないので憤るべきじゃないのかもしれないが、久しぶりに憤りに近い感情を抱いた、とても残念な話。ネタ元はこちらのブログ。

週刊(だったはずの)有料メルマガが一ヶ月間配信されなかった件(Film Goes with Net)
http://hotakasugi-jp.com/2012/11/13/mailmagazine/

「ネット著名人の有料メルマガ発行が遅延している話」と書くとちっぽけな話に聞こえるが、罪は重いと思う。

有料メルマガは月数百円とか比較的少額。しかし著名人ともなれば読者も多く、これら大勢の有志を裏切ることになる。しかも、ネット上でいろいろなムーブメントを起こしたり、論陣を張っている人がこれをやるということは、「有料メルマガ」という貴重なマネタイズ方法を自ら破壊しているといっても過言ではない。

「真面目にインターネットのコンテンツにお金を払っているのがバカらしく感じてしまいます。だってお金払っても頼んだものが届かないんだもの」と、上記ブログ著者は書いているが、これがどれだけ怖いことか、ネットでメシを食ってる人なら分かるのではないか。いや、分からないと失格では。

一方、佐々木俊尚氏の場合は一度も遅れたことが無いという。とどのつまりは、著者の人格を見極めないといけないということか.... 確かに、メルマガの著者ページにはバックナンバーというページがあって、いつ発行してるかが分かるので、そこで読者が信頼性を見極めればよいのかもしれないが、それ自体いかがなものか。

途中に介在している有料メルマガ発刊事業者の責任も大きい。今回の件では、読者からの指摘により初めて返金に応じたとのこと。一般的なサラリーマンからすれば、杜撰としか言いようがない。ブログ著者も「契約不履行」と書いているが、まさに正論。ぼったくりバーと大差ないビジネスモデルか。

それにしても、コンテンツで商売をしてる人たちがこういう体たらくというのは、一体どういう要因なのだろう。多人数・少額というビジネスモデルでは、ゆるさが先行してしまうのだろうか??