生中継コンテンツのレジームチェンジに必要なもの | IT徒然草 (gaia)

生中継コンテンツのレジームチェンジに必要なもの

TwitterやYouTubeがコンテンツ流通のスキームを変えてきたことは周知の事実ですが、今後はライブ中継の分野でも同じことが活性化するのではと思っています。最近だと、「トキの子育て生中継」を多くのユーザが視聴しています。

そもそもこのようなレジームチェンジには、Twitterなどの便利なサービス(プラットフォーム)と同時に、スマホなどの端末(デバイス)の普及が必要不可欠で、その両方が連動して初めて活性化します。スマホという融通の利くデバイスが、画像投稿や通知といった機能向上のみならず操作性をも簡便にさせ、より多くの「投稿してみよう」という気持ちを生んでいくわけです。

で、ネットで生中継をやろうとした場合、これまでであれば
  1. WebカムをつなげたノートPCでUSTREAM/ニコ生配信
  2. USTREAM/ニコ生アプリをインストールしたスマホで配信
  3. 「Cerevo LiveShell」という配信用デバイスにビデオカメラをつなげて、USTREAM/ニコ生配信
といった方法が考えられますが、昨日こんな商品も登場しました。

ポータブル生放送ビデオカメラ「My Broadcast」(サンコーレアモノショップ)
http://www.thanko.jp/product/2432.html

USTREAM配信機能・Wi-Fi接続をバンドルしたビデオカメラで、モバイルルータとセットで使えば、すぐにTVの生中継のようなことが可能になります。しかも15,800円と超廉価なので、ライブ会場にこのカメラをあちこちに置けばマルチアングル配信も実現できます。ただ光学ズームが無いのは残念ですが・・・

そもそも最近は民生用カメラにWiFiを搭載する傾向が強く、2~3年もするとWiFi付ビデオカメラは当たり前になることでしょう。かたや、YouTube Liveが一般ユーザにも開放されたりとプラットフォーム側も拡大傾向。そうこうするうちに、生中継系コンテンツは既存のテレビメディアから徐々に移行することでしょう。

自分は常々、「24時間お天気カメラ映像を流すチャンネルがあっても良いんじゃないか」と思っていて、例えばサンゴ礁の海の中とか、沖縄の海とか、富士山の頂上なんかにカメラを設置したらそれなりのコンテンツビジネスになるんじゃないかと夢想するのですが、これらのデバイスが拡充するとそんな夢も手軽に実現できるかもしれませんね。

参考:LiveShell(Cerevo社)