IT徒然草 (gaia) -7ページ目

RSS(フィード)対応していこう!

IT業界の人でも意外と知らない「RSS」。サイト制作に関わる人なら、当然知ってる単語だ。

RSS(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/RSS

RSSというのは、サイトの更新情報に特化した文書ファイル(フォーマット)の一種。RSSファイルには、更新日時や題名、文章の先頭などを載せ、サイトによっては全文書き込むケースもある。

そして通常、Webサーバの中に、ページそのものであるHTMLファイルなどと一緒にRSSファイルを入れておく。そして、Webサーバの内容を更新した場合、このRSSファイルも一緒に更新するように運用する。

そうすると一般利用者は、RSSを読む専用のソフト or クラウドサービス、すなわち「RSSリーダ」と呼ばれるものを使うだけで、「サイトが更新されたこと」を知ることができるのである。

つまり、「ブログが更新されたかなぁ」とか「新着情報はあるかなぁ」といった気持ちで、毎日サイトを巡回する手間が省ける、非常に便利な優れものなのである。

ちなみに、「フィード」というのはRSSのような仕組みを使った技術総称のことで、RSSの他にもAtomという仕様もある。私のこのブログでも、ありがたいことにフィードをリーダに登録していただいている方が多い。

当然、企業のサイトにある「新着情報」とか「ニュースリリース」とかは、フィードに対応していることが求められるわけで、大企業の場合は実施済みのところが多い。

ブラウザのアドレス欄右側にオレンジ色のベルみたいなマークが出たら、それはフィード対応してると思ってよいのだが、しかしながら大企業だからといって、必ずしもフィード対応してるとは限らない。

実は今日、お気に入りのアナウンサーのブログを見ていたが、そのTV局はフィードを提供していなかった。メディアとしては非常に残念。まぁ、毎回毎回アクセスさ せるにはもってこいなのかもしれないが・・・

フィードの仕組み自体は1999年に既に存在していて、もう10年以上経つポピュラーなものだと思っているのだが、意外と知らない人も多く、とてももったいなく思う次第。忙しい現代人にはもってこいのツールなのだが。

SIMロック解除→ガラケー排除促進

※ 「ガラケー」とは「ガラパゴス携帯」のこと。つまり、普段多くの人が使ってる、日本でしか使えない携帯電話のことです。


今日、日経電子版で「ドコモがSIMロック解除を決定」というスクープが出た。なので、今日はその話題が結構露出していた。

■ドコモがSIMロックを外すと何が起きるのか

私のようなドコモユーザの場合、(将来の機種に限るが)ドコモ端末を使いつつ、ソフトバンクのSIMカードを挿すとソフトバンク回線・番号を使うことができるようになる。ドコモもソフトバンクも、W-CDMA(UMTS)という通信方式だからだ。

但し、ドコモの端末に乗っている通信ソフトウェアは、基本的にはドコモのネットワークサービスに準じた機能になっている。国際規格(3GPP)に則る通話サービスのようなベーシックなものは互換性があるので使えるが、iモードのようなキャリア特化の特殊通信プロトコルを使ってる場合、SIMを入れ替えたところでソフトバンクの同種サービスは使うことはできない。なので、インターネットにつながらない。

もちろん、auについてはそもそも基地局との通信方式(CDMA2000 1x系)が違うので、auのSIMに差し替えたところで通信全てが成立しない。

ドコモがSIMロックを外したところで、こんな使えないことになるのだから、それ自体に全く意味は無い。スマートフォンに限って言えば、iモードのような特殊プロトコルはほとんど無いので、SIMロック解除の恩恵は受けやすいが。

■今回の宣言は政治的メッセージと駆け引き

なので私としては、このドコモの宣言はソフトバンクに対するプレッシャーとしてしか見ることはできない。

つまり、一応「総務省の方針に素直に従いました」ということで、「なぜソフトバンクはSIMロック解除に応じないか」という主張がやや政治的パワーを持つようになる、という意味である。

いわずもがなで、ソフトバンクにはiPhoneやiPadという強力な武器がある。もしこれがSIMロック解除になれば、私のようなドコモのSIMカードを持った人でも、iPhoneを使うことができるようになる。

勿論、ドコモサイドがiPhoneに乗っているMMSに対応する必要が出てくるが、それさえ交換機側がサポートすれば他は全部インターネット系プロトコルなので、ほとんどの機能を有効に使うことができる。

が、ソフトバンクは強力な武器を手放すわけがないから、結局いわゆる「ガラケー」以外のiPhoneやiPadについてはSIMロックを外すことは無いだろう。

昔であればソフトバンクがオープン化をドコモに要請してたのが、今度はその逆だなぁという点で面白い側面もありつつ、そんなこんなで、全般的には「解除しろ」「解除しない」といった子どもの喧嘩的な不毛な議論が続きそうな様相である。

■グローバルスタンダードへの移行時期

が、これを少し俯瞰して見てみると、結局グローバルスタンダードで対抗できるような端末を作り、ネットワークプロトコル・サービスプロトコルも世界基準にしさえすれば、SIMロック解除によって世界市場との競争環境が促進されるという側面もある。

スマホ文化の発達により、モバイルはよりインターネット系プロトコルベースになっている。今後それは更に進展していくだろう。つまり、キャリア側特殊プロトコルはより淘汰され、いやがおうでも技術的な内外差は減るだろう。ゆえに、長期的に見れば外資が日本の市場に参入しやすい条件になり、逆に日本のメーカーにとっても少ないリソースで外国に進出しやすい環境が整っていくという見方もできる。

結局、今年始まるLTEという新通信方式によって、ドコモ・au・ソフトバンクは同じ規格で勝負し、その頃にはSIMロック解除が前提という時代になっていくと思うので、その間にあまり不毛な議論をしてても仕方が無いかな、と正直思ったりするが、「キャリアの考え方を徐々にそのような完全競争文化に馴染ませていくべき」という、いわゆる「ガラケー」排除の機運を高めるには、格好の素材ではないかと思ったりする。

なので私から言わせれば、「ガラケー」と揶揄する人や、「開国派」を自認するような孫社長は、本来であればSIMロック解除に賛同すべきだと思って止まない。

利用者目線で見た場合、全然恩恵が無いSIMロック解除問題だが、これを国の産業政策として見た場合は、また違った観点で意味を持つのではないか、というのが私の捉え方である。

ちなみに、私としては「ガラケーはガラケーでいいじゃないか」というのが基本スタンス。

ガラケーしか無いのはどうかと思うが、「ガラケーが好きな人にはガラケーを」という選択も必要だと思う。ガラケーの存在によってモバイル市場は大きく成長し、飛躍的に普及率を高めたことも事実である。

ガラケーしか作りたく無いというメーカーは、ガラケーだけ作ればいい。但し、そのパイは限定されていくだろうが・・・

今日からレターボックス

いよいよ、地デジカウントダウン。今日からアナログTVがレターボックスになった。

レターボックス (映像技術)(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%9C%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9_%28%E6%98%A0%E5%83%8F%E6%8A%80%E8%A1%93%29

つまり、「送り手側は、地デジの縦横比(アスペクト比)である16:9の画面で本編を送りますよ」って取り組み。

事前のお知らせとかでは、上と下の黒い部分に「アナログ放送は来年7月24日で終わります」的なメッセージが出るようにするとあったが、今のところ見る限りたまに登場したり、流れるような感じで放送したりって感じ。

局によってはCMを従来の4:3で流してたりするし、まだ対応はマチマチだが、そのうち徐々にこの露出度は高くなると思う。

我が家は、PCは地デジ、ブラウン管TVはアナログというハイブリッド家庭なのだが、「そろそろブラウン管も廃止かな」と思いつつも、「この嫌がらせみたいなものを最後まで見届けたい」というアマノジャク的な気持ちも生まれたりする。

しかしそんな中、CATV経由で届く「QVC」(テレビ通販)とかは、今も変わらず4:3。なんか、一つ筋が通った感じもしないでもない。

そういえば、今週から「タモリ倶楽部」もHDで制作するとのこと。デジタルな中でアナログを大事にする人たち・心意気も大切だ。